小児歯科は最初が肝心です
『最初が肝心』と良く言われますが、幼年期における治療体験はその子供の将来における歯科治療に大きな影響を及ぼすと思われます。
無理やり押さえつけられて怖い思いをしたために、『一生の歯医者嫌い』になってしまっても大変です。
小さなお子様の医者嫌いは当たり前ですよね。
そんなお子様でもできうる限りリラックスした状態で治療を受けていただけるような環境をご用意しておりますので、安心して来院ください。
もしそれでもお子様が怖がり、治療が最初からできない場合でも、歯磨き指導等で診療室に慣れてもらい、最終的には精神的に落ち着いた状態で治療を受けていただけるようにしています。
杉デンタルクリニックでのフッ素塗布
フッ素はお子様のみならず、むし歯の予防に非常に効果的で、当院でも積極的に予防治療の一環としてフッ素塗布を取り入れております。
フッ素塗布はお子様の歯が生えた時点で可能です。
3歳未満のお子様に関しては、むし歯の有無だけでなく発育において問題になる習癖や口腔環境の検査の後、歯科衛生士が歯ブラシを用いての歯垢の除去後フッ素塗布を行います。
3歳以上で器具の使用が可能なお子様には、医師による診断後、歯に付着する細菌の膜(バイオフィルム)の除去後にフッ素塗布を行います。
バイオフィルムを除去することにより、フッ素の歯への効果を上げると共に歯垢の再付着を妨ぐことができます。
ステファンカーブ
1940年にStephanがヒトの歯垢のpH変化を最初に測定した。
プラーク中のpHの変化を表したものをステファンカーブといいます。
プラーク中に存在する細菌が口腔内の糖を分解して酸をつくります。
その酸により口腔内のpHは急激に低くなりますが、唾液の緩衝作用によって徐々にもとの状態に回復します。
このpH変化は、飲食物の炭水化物、プラーク中の細菌の種類及び量、唾液の分泌速度と緩衝能に大きく影響されます。とくにpHの回復に唾液は非常に重要な働きをしています。
口腔内においてpHの低い状態が一時的なものであれば、唾液緩衝能により酸性から中性域に戻り再石灰化が起こりむし歯にはなりません。
間食をしたり飲食を続けていると、口腔内ではpHの低い状態が続き、再石灰化の生じる時間がなく初期むし歯が発生してしまいます。
シーラント
シーラントとは、生えたての乳歯や永久歯に、奥歯の噛み合せにある溝をプラスチックやセメントで埋めることで、事前に虫歯を予防する方法です。
生えて間もない歯は、以下のような特徴があり、きちんと掃除ができないため、毎日歯を磨いていたとしても、虫歯になってしまうことがあります。
- 他の歯よりも背が低い為歯ブラシが届きにくい
- 人によっては奥歯の溝が深い為歯ブラシの毛先が入らない
- 歯の質が未熟
シーラントはこのような事態を防ぐために、プラスチックやセメントで奥歯の溝を埋めて、物理的にお口の環境を改善することができます。
シーラントを受ける適切な時期
シーラントを受ける適切な時期
乳歯や永久歯が生えてから3〜4年までの間に、奥歯の溝が深い(または、複雑な形をしている)子どもが受けると効果的であるとされています。
シーラントの流れ
シーラントの流れ
治療は下記のような手順で行われ、15分程で終了します。
- 1歯に付着した汚れを、機械や器具などで丁寧に落とす
- 2汚れを洗い流し、唾液が入らないよう歯を乾燥させる
- 3歯の溝の部分にプラスチックやセメントを流し込む
- 4噛み合わせの確認
親御様へ
大切なお子様の笑顔、守りたいですよね。
歯は大人も子どもも、笑顔の第一歩になります。
どんな歯ブラシで、どのように
歯みがきをしているのでしょうか?
杉デンタルクリニックでは、
親御様にも歯みがき指導をしております。
美味しく食べ、しっかり磨く。
まずは日頃の歯みがき習慣から
改善していきましょう。
キッズルーム完備
ご両親の治療へ付き添いで来られたお子様には、待合室にございますキッズルームでお待ちいただけます。
スタッフが小窓から待合を覗けるようになっておりますので、お子様おひとりでも安心ですよ!