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  • 2024/10/21
  • その他

お歯黒とホワイトニング

こんにちは歯科衛生士の山野です

お歯黒と歯のホワイトニングについて調べてみました。

お歯黒(おはぐろ)は、歯を黒く染める日本の伝統的な習慣で、主に平安時代から明治時代にかけて行われていました。この風習は身分や社会的な象徴としてさまざまな意味を持ち、特に貴族や武士階級、女性の間で広がりました。

お歯黒の始まり

平安時代(794–1185年)に貴族の女性たちの間で始まったとされています。当時、白い歯は「獣の歯」のようだと考えられ、美的感覚として嫌われていました。また、黒く光る歯は美しさと高貴さの象徴とされ、身分の高い者ほど好んでお歯黒を行っていました。

武士社会での意味

鎌倉時代から室町時代にかけて、武士階級の間でもお歯黒の風習が広まりました。武士にとっては、お歯黒は結婚した女性や成人の証であり、女性が結婚するときや成人の儀式の一環として歯を黒く染めることが一般的でした。また、武士の男性も一部お歯黒を行い、特に将軍や高位の武士にとっては、威厳や力の象徴となりました。

江戸時代の普及

江戸時代には、お歯黒はさらに広く普及し、町人階級にも広がりました。

明治時代とお歯黒の廃止

明治時代(1868年〜)に入り、西洋文化の影響を受けて日本社会は急速に近代化しました。この過程で、お歯黒は「旧時代の習慣」として徐々に廃れていきました。特に、政府が文明開化を推進する中で、欧米の美意識が取り入れられ、歯を黒くする習慣は非合理的であると見なされました。1873年には政府が公務員に対してお歯黒の禁止を指示し、それが社会全体に広がっていきました。

現代のお歯黒

現在では、お歯黒の習慣は廃れていますが、特定の伝統文化や行事、特に舞台や時代劇などでは、お歯黒が再現されることがあります。また、特定の地域の祭りや儀式においても、伝統を象徴するものとして行われることがあります。

歯のホワイトニング

古代のホワイトニング方法

古代エジプトでは、紀元前3000年頃から歯の美しさが重視されていました。エジプト人はミントやナイル川の砂などを使って歯磨きを行い、歯の清潔さや白さを保とうとしました。また、動物の尿に含まれるアンモニアを使ったホワイトニングが行われていたとも言われています。

18世紀〜19世紀のホワイトニング

過酸化水素(ハイドロジェン・パーオキサイド)がホワイトニング剤として広く使用されるようになり、歯を傷めずに漂白することが可能になりました。この過酸化水素は、現代のホワイトニング技術の基礎となる成分です。

20世紀のホワイトニング技術の発展

1960年代には、アメリカの歯科医師たちが過酸化尿素を使用したホワイトニング方法を開発し、これが現代のホワイトニング治療の基盤となりました。

1980年代に入ると、ホワイトニングジェルと歯型を利用した「ホームホワイトニング」が登場し、患者さんが自宅で安全に歯を白くすることができるようになりました。また、歯科医院で行われる「オフィスホワイトニング」も同時期に広がり、専門的な設備を使って短時間で歯を白くすることが可能になりました。

現代のホワイトニング

21世紀に入ると、ホワイトニング技術はさらに進化し、効果が高く、歯や歯茎に対する負担が少ない方法が多く開発されました。レーザーやLEDライトを用いたホワイトニング技術は、過酸化水素や過酸化尿素を活性化させることで、短期間でより効果的に歯を白くする方法として注目されています。


お歯黒は日本独自の文化であり、
歯のホワイトニングの歴史は、古代から現代に至るまで、美しさと健康を追求する過程で進化してきました。古代の自然素材から現代の先進的な技術に至るまで、歯を白くすることは常に重要な関心事であり続け、現在もさらなる技術革新が進んでいると思います。

当院では、ご自身でおこなって頂くホームホワイトニングと医院で行うオフィスホワイトニングを行っております。ご興味のある方はスタッフにお尋ね下さい


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